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プレパラキッズ大森国語作文教室

Author:プレパラキッズ大森国語作文教室
東京都、大正文士たちが集った地の、国語作文教室「プレパラキッズ大森国語作文教室」のブログです。
ホームページ http://www.preparakids.jp/ も、よろしくお願いいたします。
※ 2017.1.23 移転に伴い、教室名を変更しました。(旧教室名:プレパラキッズ大森山王国語作文教室)

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プレパラだより~プレパラキッズ大森国語作文教室
大正文士たちが集った地の、国語作文教室のブログです。
本だな:「有松の庄九郎」
 平成25年度 全国青少年読書感想文コンクール

 課題図書(小学校高学年の部)より


 ⇒ 【あらすじ紹介】、【感想文で悩んだら・・・】、【読者としてのひとこと】を。

 「有松の庄九郎」


 新日本出版社 中川なをみ作 定価1,575円(本体 1,500円+税)
   
 ☆ プレパラキッズでは、この作品をテキストに、感想文を書く夏期講座を開催します。
   詳細は、ホームページをご確認下さい。 ⇒受付は終了しました 


【あらすじ紹介】

 小学生のカオルは、祖母から、自分のお気に入りのゆかたが、百年前の布地でできていると聞き、驚く。祖母は、その「有松絞り」を始めた庄九郎の話を語る。

 ――― 徳川の世になって七年、尾張の貧しい百姓の次男庄九郎は、似たような境遇の村人を集め、十人で新しい村の開拓を始める。期待に反し、作物は育たない。山仕事、畑仕事に加え、茶店を開き、名古屋城構築工事の人足までして、日銭をかせぐ日々。しかし、ある日、庄九郎は、他国の人足から、藍染めの絞りの存在を知り、藍染めに村の将来を託すことを決意する。木綿と糸、針をそろえ、染めの技術を住み込みで教わってくる・・・そんな手探りの状態からはじまった有松村の絞り染めは、やがて、茶店に来る旅人の目にとまり、評判を得る。模様を増やし、品物をふやし、色や、布地を変え、有松絞りはゆるぎない技術となり、産業となった ―――

 ワンピースに仕立て直されたゆかたが、祖母から送られてきた日、カオルは、これから住むインドネシアにも藍染めがあることを知り、胸をふくらませる・・・。

有松の庄九郎有松の庄九郎
(2012/11)
中川 なをみ

商品詳細を見る


【感想文で悩んだら・・・】
子どもさんに、こんな言葉をかけてみてはいかがでしょうか? 返事が返ってくるものがあったら、それが感想文の立派なモチーフになります。返答・反応が、なかなか出てこない質問は、あっさり捨ててください。

 ・心に残った登場人物は? なぜ、その人が心に残った?
 ・心に残った場面を1つ選ぶとしたら?
 ・この時代のくらしについて、驚いたこと、初めて知ったことを1つあげるとしたら?
 ・庄九郎と、他の人たちとの違いはどんなところ?
 ・あなたがリーダーの立場になって、苦労したこと、大変だったことはある?どんなこと?
 ・百年前の有松絞りのゆかたが、今度はワンピースに姿を変えて使い続けられようとして
  いることに対して、どう思う?
 ・カオルのゆかたのように、あなたの身のまわりに、昔から大切にされて受け継がれている
  ものは、ある?


【読者としてのひとこと】
 庄九郎は、「こういうリーダーって、いいな」と感じられる人物として描かれています。――他のメンバーよりも先のことを構想し、手段を考え、リスクを考える。メンバーに頼むべき部分は頼み、必要とあれば外部に頭を下げて力を借りる。さらに1メンバーとして自らの手も動かす。おまけに、弱い立場の人の気もちに対しても細かい配慮ができる――私の目から見れば、まさに理想像です。でも、そんな理想のリーダー像を堂々と描いた作品には、そういえば最近出会っていなかった気がします。「リーダーなんて、できるだけやりたくない」と、思う方も多いはず。私も、子どものころから、そうでした。でも、あこがれの姿の1つとして、どこかに持っていたいイメージだと思います。

 そして、この物語が、ふわふわした英雄伝にならなかったのは、当時の社会的な背景や、「有松絞り」を事業として見る際の観点、たとえば、材料の調達・技術の習得・商品としての企画・販路の確保・広告などに関することに、きちんと触れているからだと思います。

 本をきっかけに、
 ・ 世界各地の藍染め調査
 ・ 絞り染めの技法の調査
 ・ 染物体験
など、いろいろな自由研究ができそうです。



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テーマ: - ジャンル:学校・教育