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プロフィール |
Author:プレパラキッズ大森国語作文教室
東京都、大正文士たちが集った地の、国語作文教室「プレパラキッズ大森国語作文教室」のブログです。 ホームページ http://www.preparakids.jp/ も、よろしくお願いいたします。 ※ 2017.1.23 移転に伴い、教室名を変更しました。(旧教室名:プレパラキッズ大森山王国語作文教室)
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本だな:「ともだちは、サティ―!」 |
平成26年度 全国青少年読書感想文コンクール
課題図書(小学校中学年の部)
⇒ 【あらすじ紹介】、【感想文で悩んだら・・・】、【読者としてのひとこと】を。
「ともだちは、サティ―!」 小峰書店 大塚篤子 作 定価1,512円 (本体1,400円+税) ☆ プレパラキッズでは、この作品をテキストに、感想文を書く夏期講座を開催します。 詳細は、プレパラキッズのホームページをご覧ください。 ⇒ 受付終了しました
【あらすじ紹介】
小学5年生の少年ツトムは、地質学者の父のおまけで、ネパールの山村で1か月暮らすことになる。 6日間歩き続けてたどり着いた村で、最初に出されたのは、苦手な牛乳。一口飲んで限界だと思ってそっと岩かげに牛乳を捨てるところを、ある少年に見られてしまう。 翌日、ツトムは父から、大人たちが氷河の調査に行っている間、「十歳になった子どもの仕事」…山での放牧、を手伝うように言い渡される。一緒に行くのは、パニという名の少年。なんと、牛乳を捨てるところを見ていた、あの少年だった。15頭の牛と5匹のヤギ、2匹の犬を連れた放牧生活が始まった。強気で意地っ張りな2人の少年は、やがて、身振り手振りで意思を伝えあい、言葉を増やし、ケンカをしつつも、お互いについて少しずつ理解し始める。 そして、突然襲ってきた‘ヘビぬけの嵐’。その夜、パニは、大切な動物たちをツトムに託して、同じく山にいる友人プルネを助けに行く決心をする…
【感想文で悩んだら・・・】
書くことがない、という子どもさんには、こんな言葉をかけてみてはいかがでしょうか? 返事が返ってくるものがあったら、それが感想文の立派なモチーフになります。返答・反応が、なかなか出てこない質問は、あっさり捨ててください。
・ 言葉が通じない人に、意思を伝えようとしたことがある? その時は、どんなふうにやり取りをした? ・ もし、自分がツトムの立場だったら、ネパールに行く? なぜ? ・ もし、自分がパニと放牧に行ったら、どんなことに困りそう? ・ ツトムの良いところはどんなところだと思う? パニの良いところは? ・ パニは、なぜ、大切な動物をツトムに任せて、プルネを助けに行くことができたと思う? ・ ツトムは、この村に来る前と後では、どんなところが変わったと思う? パニは、ツトムと会う前と後では、どんなところが変わったと思う?
【読者としてのひとこと】
物語の中では、ネパールでの話とともに、ツトムの、ゴウくんという日本の友だちに対する思いが、ところどころで語られます。 ツトムは、自認しているとおり、日本では、みんなに好かれる、いいやつ…どちらかといえば優位な立場にいる少年だったのでしょう。ネパールに来るまで、友だちから助けてもらったり、友だちに頼らなくてはいけなかったり、という立場になったことは、ほとんどなかったのではないでしょうか。ゴウくんに対する気持ちの変化は、ツトムの成長の証なのかもしれません。
「中学年の部」の課題図書となっていますが、ざっと見た様子では、ふりがながふってあるのは、5年生以上で習う漢字だけ、しかも、同じ言葉が出てくると、2度目からはふっていないものが多いようです。感想文の対象として考えるなら、どちらかと言えば、高学年の生徒さんにぴったり来る気がします。中学年なら「漢字に自信がある生徒さん向け」です。 漢字のハードルは低い方が良いという生徒さん、特に小3のみなさんには、同じく「中学年の部」の課題図書「ただいま!マラング村」を、お勧めします。
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テーマ:塾 - ジャンル:学校・教育
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