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プレパラキッズ大森国語作文教室

Author:プレパラキッズ大森国語作文教室
東京都、大正文士たちが集った地の、国語作文教室「プレパラキッズ大森国語作文教室」のブログです。
ホームページ http://www.preparakids.jp/ も、よろしくお願いいたします。
※ 2017.1.23 移転に伴い、教室名を変更しました。(旧教室名:プレパラキッズ大森山王国語作文教室)

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プレパラだより~プレパラキッズ大森国語作文教室
大正文士たちが集った地の、国語作文教室のブログです。
本だな:「ぼくとニケ」
 2019度 全国青少年読書感想文コンクール

 課題図書(小学校高学年の部)


 ⇒ 【あらすじ紹介】、【感想文で悩んだら・・・】、【読者としてのひとこと】を。

 「ぼくとニケ」
 
 講談社 片山優子・作 定価1,512円(本体 1,400円+税)

ぼくとニケ

   
 ☆ プレパラキッズでは、この作品をテキストに、感想文を書く夏期講座を開催します。
 ☆ 日程他、詳細は、6/1以降、ホームページ上でお知らせ致します。
 

【あらすじ紹介】


 玄太の家に子猫がやってきた。幼なじみの仁菜に強引に頼まれて引き取ることになった、生後2~3週間の捨て猫だ。玄太、動物好きな両親、幼い弟、そして仁菜の、子猫をめぐる大騒ぎの日々が始まった。登校拒否中の仁菜は、玄太が帰る前から、玄太の家で猫の世話を焼いている。

 仁菜とその母の大げんか、保護猫を預かる仁菜のおばさんの家への訪問などを通じて、「責任を持って育てる」ことの意味と、重さを改めて実感した玄太と仁菜。

 しかし、元気に育っていたはずの子猫が、しばらくすると、徐々につらそうな様子を見せはじめる・・・


【感想文で悩んだら・・・】

小学生のみなさんには、こんな言葉をかけてみてはいかがでしょうか? 
返事が返ってくるものがあったら、それが感想文の立派なモチーフになります。
返答・反応がなかなか出てこない質問は、あっさり捨ててください。

・ この物語を読んで、初めて知ったことがありますか? それは、どんなことですか?
・ 動物を飼いたいと思ったことはありますか? なぜ飼いたい? なぜ飼いたくない?
・ 今、動物を飼っている人は、どんなお世話を、誰がしていますか?
・ 特に心にのこった人物は誰ですか? どんなところが心に残りましたか?
・ もし、あなたが、仁菜のように捨てられた子猫を見つけたら、どうしますか?
・ 玄太が、同級生の目を気にして、遊びに来た仁菜を追い返した場面を読んで、どう思いましたか?
・ ニケの命がもう残り少ないとわかったとき、3つの案が出され、みんなが意見を言いました。あなたは、どうするのが良いと思いますか。 なぜですか?
・ ニケは、数ヶ月しか生きることができませんでした。仁菜がニケを拾ったことは、無駄だったのでしょうか?
・ 本を読む前と、読み終わった後で、あなたの考えが変わったことはありますか?


【読者としてのひとこと】

 作者は、獣医師をされているとのこと。病院の中でのやりとりが、特に印象的でした。

ネコを飼うには、ムシ駆除や、ワクチン接種や避妊手術が必要なこと
それらにはお金がかかること
病気になることもあること
そして、最後をどのように迎えさせるかも飼主が判断しなくてはいけないこと・・・

 「動物を飼うからには責任を持って」という、よく使われる言葉があります。でも、「最後まで責任を持って面倒をみる」って、たとえばどうすることなのか・・・「エサをやる、いっしょにたくさん遊ぶ」だけではない部分を、小学生にもわかりやすく、ひとつひとつ伝えてくれます。

 物言えぬニケにとって何が最善なのか、どうすることが正解かなんて、だれにもわからない。性格も違えば考え方も違う大人と子どもが、ニケを中心に向かい合い、小さな命について語り合うようになっていきます。危なっかしいところが垣間見える面々ですが、最後にそれぞれが新しい選択をしたと知ることができ、ほっとしました。


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テーマ: - ジャンル:学校・教育