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プロフィール |
Author:プレパラキッズ大森国語作文教室
東京都、大正文士たちが集った地の、国語作文教室「プレパラキッズ大森国語作文教室」のブログです。 ホームページ http://www.preparakids.jp/ も、よろしくお願いいたします。 ※ 2017.1.23 移転に伴い、教室名を変更しました。(旧教室名:プレパラキッズ大森山王国語作文教室)
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本だな:「ふたりのえびす」 |
2023年度 全国青少年読書感想文コンクール
課題図書(小学校高学年の部) ⇒ 【あらすじ紹介】、【感想文で悩んだら・・・】、【読者としてのひとこと】
「ふたりのえびす」 フレーベル館 髙森美由紀:作 定価1,540円 (税込)

☆ プレパラキッズでは、この作品をテキストに、感想文を書く夏期講座を開催します。 ☆ 日程他、詳細は、6/1以降、ホームページ上でお知らせ致します。
【あらすじ紹介】
「太一、やってみねど」 ハイテンションのおちゃらけキャラで学校生活を送る太一は、「八戸えんぶり」~八戸に春と福をよぶ祭り~のえびす舞の舞手に指名される。追うように立候補したのは、「王子」と呼ばれて女子にちやほやされている転校生、優希。
「いや、たとえおめがよくても世間がゆるさね」 王子キャラ崩壊を心配する太一の反対むなしく、踊り手は二人に決定した。
次第に明らかになっていく、それぞれの側面と内なる葛藤。受け継ぐことの重さと、親方、先輩’もじゃ毛’をはじめとした周囲の人々の心意気。
そして、2月17日。新技を取り入れた二人のえびす舞は、「自分たち以外の人」をよろこばせることができるのか・・・?
【感想文で悩んだら・・・】
小学生のみなさんには、こんな言葉をかけてみてはいかがでしょうか? 返事が返ってくるものがあったら、それが感想文の立派なモチーフになります。 返答・反応が、なかなか出てこない質問は、あっさり捨ててください。
・ 太一が、自分の明るいキャラを守ろうとしていることについて、どう思いましたか。 ・ 優希が、周囲が自分に持っている王子キャラを打ち破ろうとしたことについて、どう思いましたか。 ・ なぜ、優希だけが、太一が無理にキャラを作ろうとしていることに気づいたのだと思いますか。
・ 物語の最初と最後で、二人はどんなところが変わりましたか。 ・ 二人以外で心に残った人物は、いますか? その人の、どんなところが心に残りましたか。
・ 自分がえびす舞の舞手に指名されたら、どうしますか? ・ 自分は、友だちからどんなキャラに見られていると思いますか? 自分が思う本当の自分と、違うところはありますか? どんなときに、そう感じましたか?
【読者としてのひとこと】
太一のおちゃらけキャラ、悪いものではないと思います。 過度な潔癖症も、小説好きも、真剣に努力を続けようとするひたむきさも、太一の一部であるように、おちゃらけキャラも太一の一部ですから。 優希とのやりとりを見ても、もともと明るく、人と接することが好きな子なのではないかと想像できます。 ・・・ただ、常にその姿でいる必要はないし、そこへ寄せるために、自分の他の面を犠牲にする必要もない。
「みんな」から見える自分、を意識し始めるのはいつごろでしょうか。 本当の自分を知られたら、周りの人が去ってしまうのではないか、という怖さを感じはじめるのも、同じころなのではないかと思います。 そして、「せめてこのくらいはふつうに」「できればみんなと同じように」というプレッシャーは、多少なりとも人の心をけずります。
それらへの立ち向かい方は人それぞれなのでしょう。でも、一人で向かい合わなくたっていい。太一と優希が出会えてよかったなと思います。
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テーマ:塾 - ジャンル:学校・教育
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