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プレパラキッズ大森国語作文教室

Author:プレパラキッズ大森国語作文教室
東京都、大正文士たちが集った地の、国語作文教室「プレパラキッズ大森国語作文教室」のブログです。
ホームページ http://www.preparakids.jp/ も、よろしくお願いいたします。
※ 2017.1.23 移転に伴い、教室名を変更しました。(旧教室名:プレパラキッズ大森山王国語作文教室)

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プレパラだより~プレパラキッズ大森国語作文教室
大正文士たちが集った地の、国語作文教室のブログです。
本だな: 「ゆりの木荘の子どもたち」
 2021年度 全国青少年読書感想文コンクール

 課題図書(小学校中学年の部)


 ⇒ 【あらすじ紹介】、【感想文で悩んだら・・・】、【読者としてのひとこと】

 「ゆりの木荘の子どもたち」
 
 
 講談社 富安陽子:作 佐竹美保:絵 定価1,430円 (本体1,300円+税)
 
ゆりの木荘の子どもたち


   
 ☆ プレパラキッズでは、この作品をテキストに、感想文を書く夏期講座を開催します。
 ☆ 日程他、詳細は、6/1以降、ホームページ上でお知らせ致します。
 



【あらすじ紹介】

「ゆりの木荘」は、老人ホーム。今は、6人のお年寄りが暮らしています。
百年以上前に建てられた立派な洋館で、玄関ホールにある古い振り子時計は、今でも動いています。

ある春の日、サクラさんが、モリノさんにせがまれて、この家でときどき聞こえてくる手まり歌を口にします。
すると、大きな風がふきわたり、時計の針はものすごい勢いで逆回転を始め・・・ 
気づくと「ゆりの木荘」の人びとは、小さな子どもの姿になっていたのでした。

昔の姿に戻った洋館の中で、サクラさんは仲間と記憶をたどります。
そして、思い出したのは、77年前に、遊び友だちと交わした約束でした・・・


【感想文で悩んだら・・・】

小学生のみなさんが困っていたら、こんな言葉をかけてみてはいかがでしょうか? 
返事が返ってくるものがあったら、それが感想文の立派なモチーフになります。
返答・反応が、なかなか出てこない質問は、あっさり捨ててください。

・一番心に残ったページ(文でも絵でもOK)はどこですか? そこを読んで(見て)どんなことを思いましたか?
・登場人物の中で、あなたが仲良くなれそうだなと思った人は誰ですか? なぜですか?
・面白いと思った人は誰ですか? なぜですか?

・もし、あなたが今の年のまま、サクラさんたちといっしょに昔の世界に入ったとしたら、まず、どんなことをしますか?
 大くんや省くんのように遊びますか?
 部屋の中を探検しますか?
 サクラさんたちの謎解きに、協力しますか?

・座敷童を知っていましたか?
 この本を読む前、どんなものだと思っていましたか?
 この物語に出て来る座敷童についてはどう思いましたか?

・おじいちゃん、おばあちゃんなど、お年寄りの子どものころについて、聞いたことはありますか?
 どんな家に住んでいたのでしょう。
 どんな遊びが好きだったのでしょう。

・この日、77年前に時間がもどったことは、良かったと思いますか? なぜですか?
・自由になった座敷童はどうしていると思いますか?


【読者としてのひとこと】

花屋さんで売っている「ゆり」とは別な、「ゆりの木」という木があることを、恥ずかしながらこの本を読むまで知りませんでした。
葉の形に特徴のある大木なのですね。

古い洋館や、草木に囲まれた庭のにおい、冷房をしていない空気の感じ、木の階段をのぼる音や違う部屋からひびくイスの音 ・・・ 
なつかしい感じがするのは、ていねいな描写と、豊富な挿絵のなせる技でしょうか。

新聞の「読んであげて」というコーナーに連載された物語だったという記載を見て、なるほどと思いました。
全31章、1章が、文章3ページ+挿絵1ページでできています。
数字以外の漢字には、必ずフリガナがふってありますので、本好きの小学生なら、一人で一気に読むもよし、毎日少しずつ読むもよし。
本を読み慣れていない子には、おうちの方が読んであげても良いと思います。

「どんな本?」と聞かれると、答えるのが難しい本です。
子どもたちの冒険と謎解きの話であり、妖怪?の話であり、戦争の一端を垣間見る話であり、形を変えたお年寄りの昔がたりでもあり ・・・
表紙の絵のように、色とりどりの要素がとけあった物語です。


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テーマ: - ジャンル:学校・教育