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プレパラキッズ大森国語作文教室

Author:プレパラキッズ大森国語作文教室
東京都、大正文士たちが集った地の、国語作文教室「プレパラキッズ大森国語作文教室」のブログです。
ホームページ http://www.preparakids.jp/ も、よろしくお願いいたします。
※ 2017.1.23 移転に伴い、教室名を変更しました。(旧教室名:プレパラキッズ大森山王国語作文教室)

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プレパラだより~プレパラキッズ大森国語作文教室
大正文士たちが集った地の、国語作文教室のブログです。
本だな:「ばあばに えがおを とどけてあげる」
2022年度 全国青少年読書感想文コンクール

 課題図書(小学校低学年の部)

 ⇒ 【あらすじ紹介】、【感想文で悩んだら・・・】、【読者としてのひとこと】

 「ばあばに えがおを とどけてあげる」
 
評論社
コーリン・アーヴェリス:文  イザベル・フォラス:絵  まつかわ まゆみ:訳
定価1,650円 (本体1,500円+税)

   
 ☆ プレパラキッズでは、この作品をテキストに、感想文を書く夏期講座を開催します。
 ☆ 日程他、詳細は、6/1以降、ホームページ上でお知らせ致します。


ばあばにえがおをとどけてあげる



【あらすじ紹介】


元気がなくなってしまった、大好きなばあば。いちばん悪いのは、笑わなくなったこと。
ファーンは、ばあばのために、「よろこび」をつかまえて、持って行くことにします。
公園なら、きっとたくさんあるはず。

でも、せっかくみつけた、ワァーイ!とよろこびが湧くあれこれは、箱にも、カンにも、入らない。
あみでも、フライパンでもすくえない。

からっぽのバッグを引きずって、ファーンは、ばあばのもとへ。
「どうしたの?」とたずねるばあばに、その日のできごとをお話すると・・・


【感想文で悩んだら・・・】

小学生のみなさんには、こんな言葉をかけてみてはいかがでしょうか?
返事が返ってくるものがあったら、それが感想文の立派なモチーフになります。
返答・反応が、なかなか出てこない質問は、あっさり捨ててください。

・はじめに、題名を見たとき・表紙を見たとき、どんなことを考えましたか?
・ 心に残ったページを1つ選ぶとしたら、どこですか? そこを読んで、どんなことを思いましたか?
・ あなたが「ワァーイ!」とよろこびを感じる物は何ですか?
・ あなたがファーンだったら、ばあばにどんなもの見せてあげたいですか? どうやって、ばあばに笑顔を届けますか?
・ あなたは、だれかに、よろこびをプレゼントしてあげたことがありますか? してもらったことは?
・ だれに、よろこびをプレゼントしてあげたいですか?
・ この後、ファーンとばあば、ママはどんなことをすると思いますか? どんなふうにくらすといいと思いますか?

ストーリーに対する感想だけでも、感想文として十分に成り立つと思うのですが、
「ぼくにも、こんな似たことがあった」
「私なら、きっとこうすると思う」
…など、子ども自身の話に引き寄せて考えると、さらに一歩踏み込んだ感想文になると思います。

1・2年生の場合、自分の思いを「しゃべり言葉」にするのは得意でも、「書き言葉」に直すのは、まだまだ難しいようです。
そんなときは、少しお手伝いしてあげてもいいと思います。


【読者としてのひとこと】

最後まで、ことばでは書かれていなかったけれど、
ばあばの元気がなくなったのは、思うように足が動かなくなったからでしょうか・・・

美しい色があふれたページ。
灰色に静まるページ。

色とりどりのバタフライケーキと、蝶の群れがあふれる部屋。
曲がったままの絵、枯れたままの花、大きな車椅子がおかれた部屋。

ばあばに、公園でみつけた「ワァーイ!」のあれこれを話すページでは、ファーンの口から、たくさんの、ものと、色が飛び出てきています。

ことばだけでなく、絵が語りかけるものにも思いをはせながら、あれこれ想像ができるのも、絵本の楽しみですね。
ファーン、ママ、ばあば・・・三人そっくりな、暖かい灰色の瞳が印象的でした。


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テーマ: - ジャンル:学校・教育